大気から自動的に「吸水する水筒」 砂漠に棲む甲虫がヒントに
鞘翅を使って空中の水分を集める、砂漠に棲む甲虫をヒントに、「1時間あたり0.5~3リットルの水を自動的に収集できる水筒」の開発が進められている。Photo: Moongateclimber/Wikimedia Commons 米国の新興企業が、大気から水分を取り出して液化し、自動的に水を収集する水筒の開発を進めている。アフリカのナミブ砂漠に棲む小さな甲虫と同じ方法だ。 この甲虫は、年間降水量がわずか1.3cmというナミブ砂漠だけに生息しており、硬い羽(鞘翅)の表面で、海風から水を集めて生き延びている。 鞘翅の表面は微小な凹凸で覆われていて、その頂点部分が水を引きつけ(親水性)、横の部分が水をはじく(疎水性)。海風が吹いてくる方向に向かって羽を広げて湿った空気を受けることにより、最終的には直径15~20ミクロンの小さな水滴が背中に溜まり、口に向かって流れ込む仕組みになっている。 「吸水する水筒」を開発しているNBD Nano社は、生物学者ふたりと有機化学者、機械工学者によって設立された。同チームは、この羽の構造を人工的に模倣した過去の研究をもとに開発を進めた(マサチューセッツ工科大学(MIT)のチームが2006年に作ったものが初めてだ)。< 前のページ12次のページ >
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